December 10, 2011

自然と共存するワイナリー、Aljibes

Aljibes(アルヒーベス)は、バハルボール全店で好評の赤、白、ロゼを作るワイナリー。チンチージャ・デ・モンテアラゴン(アルバセテ県)にあるロス・アルヒーベス農園の中心にワイナリーがあります。標高約1000メートル、178ヘクタールのブドウ園に囲まれており、ワイン分類では、ビノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャに属しています。

プロフィール
ワイナリー名: Aljibes(アルヒーベス)
品種: ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、シラー・プティ・ヴェルド、カベルネソーヴィニヨン、テンプラニーリョ、メルロー、カベルネ フラン
Web: http://www.fincalosaljibes.com/Facebookページ

イベント・キャンペーン
・2011年6月8日: 「京都でペネデスとラマンチャを訪ねよう。」ワインセミナー

アルヒベスの訪問記
日時: 2011年11月25日
場所: チンチージャ・デ・モンテアラゴン(アルバセテ県)

案内してくれたのは、オーナーのマニュエル氏と輸出マネージャーのイグナシオ氏。
チンチージャの町から8kmの所にアルヒベスワイナリーがありました。
ワイナリーに着くや否や,馬車がお出迎え!そして正装したミゲル氏!格好良い!!ミゲル氏は馬とお話ができるそうです♬ワイナリーが広すぎて、歩くのが大変なので、馬車に乗りながらの農園ツアー。風を感じながらのツアーは最高でした。途中で馬車から降りて、ブドウ畑を見学したり、土壌のタイプを確認したり(粘土質土壌でした)、生のブドウを食べさせてもらいました(熟していて甘かった)。ブドウは9月に収穫されていましたが、一番端の路に近い畝には果実が残っていました。マニュエル氏に、「どうしてここだけ実を残しているの?」と聞くと、「動物が中の畝のブドウを食べないように,端を動物の為に残しているんだ」という事でした。自然と共存されているなぁ、と感動しました。その後、工場に入り、最新技術を投入したステンレスタンクや、バリック部屋を見学しました。

女性の観点から興味深かったことは、「葡萄の搾りかす」の再利用についてでした。他のワイナリーはオルホなどの蒸留酒にしますが、アルヒベスは化粧会社に売るそうです。黒葡萄の皮にはポリフェノールが多く含まれているので、加齢によって失われる肌の張りやしわなどの予防にも効果的です。もちろん私も美容のために赤ワインを飲んでいます♬
工場を出ると、一頭の馬に乗ったミゲル氏が登場。乗馬させてくださるとのこと。私は乗馬初体験で、おまけに高所恐怖症なので、泣きそうでした〜。社長や三嶋は余裕の表情でした。
ポルチコに囲まれた堂々たる中庭の周りには、修復された骨董品を使い、豊かな感性で装飾された社交的な広いサロンが2つありました。そのうちの一つのサロンで昼食を頂きました。まずはカウチに座り、アペリティボに地元のマンチェゴチーズ、チョリソ、自家製イノシシのソーセージ(絶品)などを、VAの白やロゼで頂きました。それらのワインはスペイン王室御用達です。それからメインのダイニングテーブルに移動し、ムルシア産のツナサラダやうさぎのカルドソ(肉がホロホロ柔らかくて美味!)を赤ワインのSELECTUS(パーカーポイント94!)と合わせました。デザートはミルフィーユのようなパイが出てきました。キッチンには専属の女性シェフが二人いて、帰る時にほっぺたにキスしてくれました♥
おなかもいっぱいになり、スペイン純血馬の飼育見学に行きました。このワイナリーには48頭の馬が飼育されていました。

最後に、マニュエル氏に質問しました。「3.11の後、日本にいた外国人はこぞって祖国に帰ったけれど、なぜあなたはチャリティーイベントの為にわざわざ来日してくれたの?」と。マニュエル氏は「君たちが日本に住んでいるのに、僕たちが行けないのはおかしいだろ?だからすぐに行ったんだよ。」と。私は胸が熱くなりました。そして、本当にこんなに素敵な方が作ったワインをもっともっと日本で売りたいと思いました。