夫が育児休暇! そう提案があったとき、これまで周囲で聞いたこともないし、しかも夫は飲食業。無理じゃないかなー、と半信半疑でした。
ところが娘が産まれて4ヶ月のとき、それが本当に実現しました。
休暇中、夫とわたしのそれぞれの実家へ帰省し両親と共に過すことができました。離れて暮らしているため、孫にはほとんど会えないものと半ば諦めていたわたしたちの両親にとって、孫と一緒に過す時間は涙が出るほど嬉しかったようです。(実際、会った時も別れ際も泣いていた)。両親の幸せそうな表情をみて、こんなにも喜んでもらえるものかと、わたしも夫も正直驚きました。
これまで孝行らしいことは一つもできてこなかったわたしにとって、夫の育児休暇のおかげで初めて親孝行ができたのかもしれないと思っています。
子供は一日一日、みるみる成長し変化し、その一瞬一瞬は感動的でさえあります。休暇中、その感動を夫とお互いの両親と“ライブ”で共有できたことがわたしにとっては何より幸せで、かけがえのない時間となりました。
これまで男性の育児休暇について、なかなか現実的ではないと思っていましたが、会社や組織の考え方、行動力ひとつで実現できるのものなんだと感心させられました。実現してくださった会社とスタッフのみなさん、そして家事・育児を一緒に楽しんでくれた夫に感謝しています。ありがとうございました。(A.Sumi)
社長は「鷲見が最初に育児休業を取ることに大きな意味がある。みんなが取れる会社にしよう!」と言ってくれました。そんな社長の後押しや、まわりのスタッフの理解や協力があって今回育児休業を取れたと思います。
育児休業が始まって数日はずっと家にいる事の不思議な感覚を味わい、まだまだ仕事の事が気になっている状態でした。しかしながら、朝からオムツを取り替え、抱っこして、寝かして・・・。育児って休む時間もない、こんなに大変な事なのだと思い知らされました。家事も率先してやることで妻をサポートしたつもりですが、お腹が空いて泣いている時は当然抱いていても泣き止みません。「なんで自分は母乳が出ないんだ‥」と悩んだ時期もありました(笑)
育児休業を取得した日数はわずかでしたが、その間に学んだ事は数多く、子供を持つ女性の大変さ、育児自体が親の成長にも役立つ事など、育児に対する考え方が大きく変わったような気がします。
男性が育児休業を取ることはまだ難しいと思いますが、育児休業取得が当たり前にできる環境づくりに協力すると共に、世の中が男性も育児にもっと積極的に参加できるような社会になっていってくれたらと望みます。
今回育児休業取得へと声を掛けて頂いた会社や協力してくれたスタッフの方々にお礼を申し上げます。(ラ・ガジェガ 鷲見幸太郎)