December 26, 2011

Emendis訪問記

カヴァ生産の聖地として有名であるペネデスのヴィラフランカという町に、バハルボールグループでもお馴染みのEmendisのワイナリーがあります。今回は6月のチャリティーイベントの為に来日してくれたオーナーのアンナ氏と旦那様のジョルディー氏を訪ねに行きました。

11月20日、バルセロナからレンタカーでヴィラフランカまで約1時間.目的地に着くとジョルディー氏が迎えに来てくれました.ワイナリーに連れて行ってもらうと、オリーブの木々がお出迎え.丁度熟していたので,食べてみると苦くてねっとりしていました。「これがオリーブオイルになるのか!」と納得.それから葡萄の圧搾機などの機械を見せてもらい、カヴァの醸造行程を教えていただきました.タイムリーに瓶内二時醗酵中のボトルも見る事が出来ました.地下蔵は15mも深く掘られていて,そのことからEmendisのカヴァはIMUM(ラテン語で「深さ」)と名付けられています.「動瓶」と言って,5〜6週間に渡って毎日瓶を1/8回転ずつ両手で左右に揺らしながら回し、傾けていき、瓶の側面にたまっていた滓を、瓶口に集めていく作業があり,なぜ1/8回転するのかというと、それが一番滓が集まりやすいということでした.私が初めて目にしたのは、カヴァの打栓前のコルクです。タンク内の温度は醗酵を止める為に15度に保たれていて(ちなみに醗酵途中は20度)、そちらを飲ませていただきました.まだ一次醗酵の途中でアルコール度数は9度くらいと低かったのでオーストリアのホイリゲのようでした.後に2次醗酵の時に砂糖を加えると更にアルコール度数が上がる為,一次醗酵では9度くらいに留めるそうです。
昔ワインのジュースがそのまま貯蔵されていたという浴室のような部屋も見せていただき,現在では結婚式にも使われているそうです。最後にオフィスの横にあるサロンでできたてのカヴァを飲ませていただきました.日本に来るカヴァは空輸で揺られているので、現地で飲んだ方が美味しかったです.その時、ジョルディー氏にカヴァのマグナムの輸出をお願いした所、快く引き受けて下さいました。来年にはバハルボールでもマグナムのカヴァがお出しできると思いますので、お楽しみに! 


 
その翌日、21日は、ジョルディ氏とアンナ氏おすすめのレストラン、”RECOLONS”にご招待していただきました.カタルーニャ地方の郷土料理を12品頂きました.印象に残っているのはサラミ、鱈のサラダ、エビとマッシュルームのアヒージョ、小烏賊とアスパラガスの炒め物,豚足の煮込み,鴨のコンフィ、有頭海老のグリルです。お二人へのお土産に清課堂さんのお香立てと、TSU-TSUさんの手ぬぐいをプレゼントしましたら,とても喜んでいただけました.アンナさん、ジョルディさん、ありがとうございました♪